



1972年東京生まれ。
母は、料理研究家の小林カツ代。イラストレーターとして活動をはじめ、その後、料理研究家に。
料理のモットーは、「簡単でおいしくって、洒落っ気があって現実的なもの」。ひとり暮らしの若者から主婦、男性など幅広い層に向け、チャレンジしやすくておいしいメニューを提案し続けている。


- ケンタロウ
- キッチンもリビングもがらっとかわりましたね。
すっごいいいじゃないですか。
- 栗原
- 今回のコンセプトは「栗原レストランへようこそ」っていうの。
まずあそこのスタンディングバーで、ワインでもビールでもお好きなものを自由に飲んでいただく。
で、こっちのコーナーはカジュアルな感じ、
あっちはちょっとフォーマルな着席でのおもてなしをイメージしてとか、
ワンルームだけどいろんなテイストのシーンを作りたかったの。

- ケンタロウ
- あっちのソファーではぐっとくつろげますよね。
- 栗原
- そう、寝たい人はどうぞ、ってかんじ。
そういうふうにだれでも気楽に楽しめる家にしたかったの。
料理作りたい人は自由にキッチンが使えて、好きなように食べたり飲んだり……
- ケンタロウ
- だから食器もオープン収納なんですね。
- 栗原
- そう、いちいちお皿はどこ?とか聞かなくてもすむから気楽でしょ。
リビング側にも流しを作ったから、自分でちょっとグラスを洗って、
白ワインから赤に変えるとか、気兼ねなくできるじゃない。

- ケンタロウ
- いいですね、ぼく、毎日でも遊びにきたいです。
なんか来るたびに変わってる気がしますけど、リフォームはこれで何回目ですか?
- 栗原
- 何回だろう、2、3年に一度はしてるんじゃない?
というのも、私の場合、家が仕事場だからへたすると一週間でも10日でも、ずーっと外にでない。
家の外にでるのはごみ出しのときだけ、
あとは車で打ち合せ場所までいって、おわったらさっと帰ってくる、なんてことになるのよ。
だから家の中を変えることで自分自身テンションをあげないと、行き詰まっちゃう。
- ケンタロウ
- ああ、なるほどね。
家も仕事も区切りがないですからね。
- 栗原
- 私の仕事って、プライベートな暮らしと切り離せないじゃない。
ここを純粋な仕事場にして、こことは別に自宅があるっていうなら、
そうそう変えなくてもいいんだろうけど、
「ふつうの暮らしが楽しい」っていうのが私の仕事のコンセプトだから、公私は分けられないのよ。
だから一所懸命働いて、お金がたまったら家をどーんとリフォームして、
またそこからエネルギーもらって新たな気持ちでがんばる。
そうやって自分でテンションあげてるの。
ケンタロウくんもお引っ越ししたんでしょ。
倉庫1棟借りたキッチンスタジオにしたとか。
- ケンタロウ
- ちっちゃいとこなんですよ、ホントなんにもない倉庫だったんです。
廊下とガラス戸の仕切りを作って、ドアは引き戸にして、学校と工場を足して2で割ったみたいなところです。
- 栗原
- へえ、いいわね。うらましい。
- ケンタロウ
- ぼく、ペンキ塗りとか大工仕事が大好きなんですよ。
ペンキだらけのズボンはいて腰袋さげて帽子かぶってとか、まあ、コスプレですかね。
大工への憧れ、男のロマン、みたいな(笑)
- 栗原
- へえ、自分でやったんだ。
いろんな部品とかも自分で集めたんでしょ。

- ケンタロウ
- もともとそういうの買い集めるのが好きだったんです。
海外にいくとかならずホームセンターや工具屋にとかいって、
コンセントカバーとかスイッチとか、錠前、ドアノブとか、
気に入ったものを少しずつ買い集めてたんですけど、今回それが全部生きましたね。
長年集めた小物を生かしたいがために、引っ越ししたみたいなもんです。
- 栗原
- だからケンタロウくんの趣味とこだわりがいっぱいのキッチンなのね。
- ケンタロウ
- 実は冗談みたいな話しなんですねどコンロが3台もあるんですよ。
- 栗原
- えっ、いいじゃない。
- ケンタロウ
- 1台は業務用、1台はアイランド型、
で、もうひとつは昔っぽいアメリカのやつで、これがすっごい狭いんです。
へりに立ち上がりがあるんで、大きいフライパンはのせられない。
そのかわりオーブンは鶏がまるまる1羽入るくらいでっかい。
まあ、アメリカのライフスタイルにはあってるんですけど、
そんな非実用的なもの、どうするんだっていわれて……
- 栗原
- わかる、デザインが好きなんでしょ。
ケンタロウ君はそういうとこ、こだわる人よね。
- ケンタロウ
- まあ、そういうことですよね。
だからこいつはうちのイメージキャラクターとしておいておこう。
持つ喜びにひたろう、と……。
- 栗原
- 楽しそう、ぜひ遊びに行きたいわ。
- ケンタロウ
- どうぞどうぞ、お待ちしてます。