長くきれいに保つために
衣類の取り扱い・お手入れ
お気に入りの服やエプロンなど、長く愛用するためには、毎日のケアが大切です。このページでは、洗濯表示の見方や素材別のお手入れ方法など、衣類の取り扱いについてご紹介します。
洗濯表示について
洗濯表示は、衣類のタグに記載されている、洗濯桶やアイロンなどのマークのことを指します。この洗濯表示を正しく理解し、お手入れすることで、衣類をより長くきれいな状態に保つことができます。
素材別のお手入れ
綿や麻、ポリエステルなど、衣類に使われている素材はさまざま。こちらでは代表的な素材をピックアップ、素材別にお手入れのポイントをそれぞれご紹介します。洗濯表示の見方に加え、素材別で特性を知っておくことで、よりきれいに仕上げることができます。
※混紡生地や特殊加工が施されていると、こちらに記載しているお手入れ方法と異なる場合がございます。お手入れの際は、必ず洗濯表示、およびタグの注意書きをご確認ください。
綿(コットン)
丈夫で吸水性が良く、肌に優しい素材のコットン。
水分を含みやすいため、乾くと縮みやすい、さらには、しわになりやすいといった特徴があります。
きれいに仕上げるポイント
・洗濯ネットに服をたたんで入れ、洗濯機に入れる。
・干すときはしわを伸ばして、風通しのよい場所に。
麻(リネン)
リネンは吸湿性・速乾性に優れており、暑い日でもさらりとした肌触りが特徴。
洗うと多少縮んだりすることがあります。また、しわやヨレができやすく、洗濯時の摩擦で毛羽立つこともあります。
きれいに仕上げるポイント
・中性のおしゃれ着用洗剤を使用すると、やさしく洗うことができる。
・洗濯機で洗えるものは、洗濯ネットにたたんで入れ、弱水流コースでやさしく。
・手洗いの場合は、生地が傷まないよう、上からやさしく押して洗う「押し洗い」を行う。
・洗濯機での脱水を短時間(30秒~1分)に抑えると、より仕上がりがきれいに。
羊毛(ウール)
動物繊維のウールは、保温性と伸縮性が高く、ニットやコートなど、冬ものに良く使用されます。撥水性はありますが、水には弱く、濡れている時間が長いとフェルトのように固まってしまうため、ウール100%の場合は、ドライクリーニングでお手入れをしましょう。
ポリエステル
合成繊維のポリエステルは、耐久性が高く、縮んだり型崩れしにくい、さらには吸湿性が低いため速乾性に優れており、扱いやすい素材です。ただ、汚れを吸着しやすく、静電気を起こしやすいデメリットがあります。
きれいに仕上げるポイント
・ほつれを防ぐため、洗濯ネット入れる
ナイロン
ナイロンは、ポリエステルと同様、石油を原料とした合成繊維。摩擦に強く耐久性があり、軽くて扱いやすく、速乾性にも優れています。ただ、熱に弱く、乾燥機にかけると変形したり、アイロンで生地が溶けたりすることも。
きれいに仕上げるポイント
・熱に弱いため、乾燥機は控えると、よりきれいに形状を保てる。
・直射日光が当たらないよう、陰干しで。
レーヨン
レーヨンは、天然原料由来の再生繊維。光沢感があり、肌触りが良く、なめらか。吸湿性に優れ、静電気が起きにくいですが、水と熱には弱く、洗濯時はやさしく取り扱う必要があります。
きれいに仕上げるポイント
・中性のおしゃれ着用洗剤を使用すると、やさしく洗うことができる。
・洗濯機で洗えるものは、洗濯ネットにたたんで入れ、弱水流コースでやさしく。
・手洗いの場合は、生地が傷まないよう、上からやさしく押して洗う「押し洗い」を行う
・洗濯機での脱水を短時間(30秒~1分)に抑えると、より仕上がりがきれいに。
・色あせを防ぐため陰干しで。
アクリル
ウールに似た性質を持った合成繊維。ふんわりと柔らかで保温性が高く、セーターやマフラーなどの素材として、よく使用されています。毛玉ができやすく、伸びやすい、吸湿性がなく摩擦で静電気が起きやすいといったデメリットも。
きれいに仕上げるポイント
・中性のおしゃれ着用洗剤を使用すると、やさしく洗うことができる。
・洗濯ネットにたたんで入れ、弱水流コースでやさしく。
・洗濯機での脱水を短時間(30秒~1分)に抑えると、より仕上がりがきれいに
大切な服やエプロンで
毎日を気分よく過ごす
お気に入りの服やエプロンは、いつまでも愛用したいもの。正しい洗濯表示や素材の特性を理解することで、よりいっそう長く付き合えます。
日々ちょっとしたお手入れを心がけながら、愛着の湧く一枚を育てていきましょう。