作り繋がれるおせちを
家族で囲むお正月
今年も残すところわずかとなりました。 12月に入ると、少しずつ新年を迎える準備を始める方も多いのではないでしょうか。 年に一度、家族の幸せを願ってつくるおせち料理。毎年同じ料理をみんなでいただくことで、それはわが家の味として受け継がれていきます。 今年も気負わずに、ふだんの暮らしの延長で。変わらないわが家の味とともに、お正月を楽しく祝いましょう。
おせち料理の準備というと、つい大がかりなイメージがあるかもしれません。
けれども、毎年変わらないわが家ならではの味を、ひと手間をかけて、丁寧に仕込むこともまた、大切な年越しの時間です。
そうして作りつなげられる料理を、年に一度、家族みんなで囲むのは、お正月という行事の食卓の何よりの醍醐味です。
変わらないその味で新年を迎えられる、安心感と喜びを感じながら、今年もまた、「うちのおせち」とともに、新しい年を迎えましょう。
新しい年を祝う「わが家の味」
〇栗原家に伝わる味「母なます」
栗原家のお正月の食卓に毎年欠かせない「母なます」。 栗原はるみが母から受け継いだ料理は、息子の栗原心平には「祖母なます」として受け継がれ、毎年作り続けられています。 新しい年を祝う、栗原家の食卓に上がり続け、家族が楽しみにする定番の味です。
ごまの香ばしい香りとこく、シイタケと油揚げのうま味が立つこの料理は、ひと手間がポイント。
〇気負わずに、家族の「好き」から
毎年少しずつ
いっぺんにたくさんの品数を作ろうと思うと、それだけでハードルが上がってしまうお節料理。まずは家族が好きな料理を、喜んでくれる家族のために作ってみましょう。おせち料理は煮物を中心に、日持ちのする料理が多いから、ふだんの常備菜にもなります。手間をいとわず丁寧に料理をすることで、おいしくなるおせちには、料理の基本が詰まっています。ふだんも作ると、少しずつ上達して、お正月を迎えるのも待ち遠しく、楽しみになります。
暮らしに合わせて作る
お正月のしつらえ
〇家族や友人たちと、にぎやかに
家族や友人が集まるお正月。重箱を一つ置くだけで、食卓はぐっとお正月らしい雰囲気に包まれます。
さらに、白を基調に赤い器を添えて紅白でまとめると、にぎやかな中にも洗練された祝いの食卓が広がります。
花の柄や足つきの器を使うと、おせち料理がより一段と映えて、華やかさとリズムが生まれます。
すべてを重箱に詰めすぎず、品数が多い場合は、ふだん使いの器も活用しましょう。彩りや味のバランスを見ながら、盛りつけも楽しんで。
重箱がない場合は、大皿や高台の器で代用ができます。長角のシンプルな大皿に、小さな器を組み合わせたり、ハランや南天を使ってにぎやかに。白いキャンバスに絵を描くように、色や味のバランスを考えながら盛りつけるのも楽しいですよ。定番の煮しめも、高台の器に、種類ごとに少しずつ盛りつけると、たちまち上品で洗練された雰囲気に。
〇少ない人数や、2日目以降に
気楽に華やか
ワンプレートおせち
せっかくのお正月、とっておきの華やかな器を使ったり、盛りつけに遊びを加えたり、自由に楽しみましょう。 絵付けの華やかな器なら、控えめな品数でも、気軽にお正月らしさが出せます。 器の柄を上手にいかしながら、小さな器も使って、一口サイズでいろんな種類をかわいらしい盛りつけに。最後に南天の葉を添えたら、ハレの日にふさわしい華やぎのあるワンプレートおせちの完成です。
それぞれの好みで楽し気に
おせちのお膳
小皿を使って、足つき膳や、半月盆でまとめるしつらえは、重箱を使わずに華やかに作れるお正月のしつらえです。 それぞれが好きな料理を少しずつ、器ごとに盛りつけて、お盆にのせていきましょう。人によって異なる、個性のあるお膳ができ上るのも、楽し気です。 小さな器には、おちょこを使うのもおすすめ。小さいサイズで色や形がいろいろあって、器としてもかわいらしく映えます。ふだんの使い方にとらわれず、自由に使ってみてくださいね。それぞれの好みが出る食卓もまた、会話が弾んで楽しい時間です。
ひとり一段で楽しむ
重箱の小さなおせち
重箱は、一段をひとり分の器として使うと、コンパクトながらも特別なお祝いの雰囲気を演出できます。 詰めすぎず、小さな器の仕切りを上手く活かしながら、余白を意識して盛りつけるのがポイントです。お雑煮やお屠蘇を添えれば、立派なお正月の食卓が完成します。 器の使い方は一つに限りません。暮らしの変化に合わせて、重箱の使い方や、器の組み合わせ方を自由に楽しんで、自分好みを見つけてくださいね。




