やさしい調理方法
夏のせいろ使い
太陽が眩しい夏本番。 この季節になると、スパイスの豊かな香りが食欲をそそります。
定番の刺激的なエスニックにも五感をそそられますが、今年の夏は、少し視点を変えて、やさしい雰囲気で作るエスニックを体験してみませんか。
さわやかな風がすっと吹き抜けるような、新鮮な夏のエスニックをお届けします。
冬のイメージが強いせいろですが、「食材をセットしたら、あとは火にかけて待つだけ。」という、夏にこそうれしい道具。 油を使わないのも体にうれしく、立ち込める天然木の香りが心地よさをもたらして、夏の調理時間をぐっと快適にしてくれます。
◎豚肉とザーサイの蒸し物
スタミナを補給したい夏は、肉料理をいただきたいもの。 油を使わず、せいろの蒸気でゆっくりと熱を通した豚肉は、余分な脂が落ちて軽やかでさっぱりとした口当たりになります。
屋内外の温度差で疲れたり、冷房で冷えがちな夏の身体を、内側からじんわりと温めながら、しっかりとおいしくいただけます。
◎タラと干しいたけの中華風スープ
暑い季節にいただく温かいスープは、身体の隅々まで染み渡る感覚が心地よいですよね。 せいろでじっくり蒸されたスープは、旨みがぎゅっと凝縮されて、そのおいしさは格別です。
ほろりとやわらかくほどけるタラと、スープの旨みをしっかりと吸い込んだ椎茸。味をしっかりと染みさせるためには、戻すひと手間が必要ですが、干ししいたけがおすすめです。食欲が落ち気味な日にも、栄養と水分をやさしく補給できる、贅沢な夏スープです。
蒸してやわらかくなったタラは、くちのなかでほろりと崩れます。 さっぱりとした温かさが夏の体にやさしく、ひと口ごとにほっと心をゆるめてくれます。
素材のやさしさを
盛りだくさんに
通年を通して店先に並ぶ野菜も、旬を迎えると、水分をたっぷりと蓄えて、一段とみずみずしく、おいしさは格別です。
◎生春巻き
◎野菜たっぷりのヤウムンセン
手軽に食べられるサラダ仕立てのメニューは、夏の体にもみずみずしさが浸透するようでうれしい料理。
季節の恵みを意識して、いつもより野菜の分量を多くするだけで、ぐんと夏の味わいが引き立ちます。
生春巻きは、レタスの水気をしっかり切るのがポイント。そのひと手間で、もちっとした皮と、パリッとしたレタスの2つの食感が際立って、口の中が楽しくなります 。 ライムをかけるとより清涼感が引き立って、さわやかにいただけますよ。
ヤムウンセンの野菜は、口に運びやすいサイズを意識すると食べやすくなります。トマトはダイスカットで、きゅうりは千切りに。するっとのど越しよくいただけます。レモン果汁の酸味が、みずみずしい夏野菜ともよく合って、夏の体が元気になる味わいです。
◎ゆでナスと干しエビの冷菜
トロッとした食感とうま味がぎゅっと凝縮して、おいしさが増す夏のナス。さっぱりと美味しく食べられるのがうれしいところ。すっきり涼し気なガラスの器に盛りつけたら、暑い夏でも食欲が湧いてきます。
盛りつけの前に器を冷やしておくのは、冷たい料理をよりおいしくいただくための、ちょっとしたコツです。
風が抜けるような
エスニックの食卓
せいろをメインに、天然素材や手書きタッチの絵付けの器で作る、やさしい雰囲気のしつらえ。余白を意識して、夏のおおらかさを感じられる涼し気な食卓作りをしましょう。
クロスもやさしいタッチの総柄で、コントラストが強くなり過ぎなければ、柄物でも、夏のさわやかな食卓作りが叶います。
余白を、すーっと風が吹き抜けるような心地よさが食卓に漂って、夏の暑い日の食卓も楽しい空間に。




