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ごはんをおいしくいただきましょう

気候はまだ夏を引きずっていますが、季節は少しずつ、秋に移ろいを見せているこの頃。

秋といえば、その訪れとともに届く、うれしい新米の便り。みずみずしく、ふっくらつややかに炊きあがったごはん。立ちのぼる香りと噛むほどに広がる甘みは、まさにこの季節ならではのごちそうです。

道具にこだわって丁寧に炊き上げたり、ごはんが進むおかずや汁物を添えて、お気に入りの器でしつらえを作ったり。

今年の秋はひと手間かけて、主役の「白いごはん」を存分においしくいただきましょう。

ふっくらごちそう
ごはんのために

とっておきの旬の恵み「新米」を、おいしく味わうなら、土鍋で炊きがぜひおすすめです。

ゆっくりと熱が伝わることで、お米の芯までムラなく加熱され、旨味と水分をギュッと閉じ込めたみずみずしくふっくらとした炊きあがりに。

一粒一粒が立った土鍋ごはん、香ばしいおこげが楽しめるのも魅力です。

新米を、より長く楽しむために、お米の保存や、炊いたごはんのおいしさをキープするのも大切なこと。

たっぷりと水分を含んだ、繊細な新米。その水分を逃さないために、乾燥からお米を守って、湿度を保ってくれる米びつはおすすめです。また、炊いたごはんを、すこしでも長く、冷めてもおいしく味わうためには、おひつが活躍します。

ただ新米を炊いていただくだけでなく、季節の恵みのおいしさを守るための道具使いや、それにかけるちょっとしたひと手間で、新米はずっとおいしく楽しめます。

白いごはんが進む
秋のおかず

主菜

〇さばの塩焼き

白いごはんを存分に味わうための、季節のおかず。

脂がのって美味しくなる秋のサバは、シンプルに塩焼きでいただくだけでごちそうに。実がプリッとジューシーに焼きあがったサバは、香ばしい皮目とともに白いごはんとの相性も抜群です。

さっぱりといただくための大根おろしも忘れずに。

この時期ならではの贅沢な主菜です。

〇肉じゃが

ほくほくとした秋のじゃがいもで作る、定番の肉じゃが。

煮物がおいしい季節、出汁と調味料がしっかり染み込んだ甘辛い味わいは、ごはんが思わず進むおいしさです。

食卓に秋らしさを運ぶこっくりとした色合いは、定番だからこそ、器選びにもこだわりたい一品です。

〇鶏のから揚げのみぞれ煮

カリッと揚げた鶏肉に、とろりとした出汁あんが絡む唐揚げのみぞれ煮。大根おろしと生姜のピリッとしたアクセントが効いた一品です。

衣に片栗粉を使い、あんを絡める前にフライパンで一度焼き付けることで、時間が経っても外側がカリッと、内側はジューシーな食感が楽しめます。

もちっとした新米ごはんと一緒にいただくと、口の中が幸せで満たされます。

副菜

〇かぼちゃの煮物/キノコのお浸し/ひじき煮

ほくっと甘いかぼちゃの煮物や、出汁がしっかりしみたひじき煮、香りのよいきのこのお浸し。

旬の味覚が豊富な秋の副菜には、素材そのもののうま味を生かした、シンプルで素朴な料理が、贅沢に味覚を満たしてくれます。

やさしい味わいのおかずによって、主役の白いごはんの甘みがより一層引き立って、おいしくいただけますよ。

ほっとする
汁ものの安心感

おいしく炊けた新米ごはんには欠かせない汁もの。白いごはんとあたたかい汁ものが食卓にあるだけで、ほっと気持ちがあたたかくなります。

旬の食材を使ったみそ汁や、丁寧に出汁をとった定番の汁もので、新米ごはんがもっとおいしく味わえますよ。

一汁三菜の定食でいただくと
もっとおいしい

バランスよくいただける一汁三菜の定食は、主役の新米ごはんを一番おいしく味わえる形。

そして定食は、自由に器を組み合わせて仕立てる楽しみと、その完成を目で味わう楽しみもあります。

器どうしの組み合わせや、料理と器の相性を考えたり、素材や色の重なりを楽しんだり。あれこれ工夫して仕立てる時間も、料理の楽しみであり、そんな時間が暮らしを豊かにしてくれます。

実際に合わせてみると「こんな組み合わせもいいかも」と、うれしい発見があるもの。そんな小さな発見やわくわくを感じながら、おいしいごはんを味わうための定食スタイルをぜひ楽しんでみてくださいね。

シンプルなサバの塩焼きも、深みのある織部の木瓜皿に盛りつけたら、豊かなごちそうの佇まいに。

白いごはんが美しく映える黒地の十草模様の飯碗を合わせることで、落ち着いた印象のなかに、形や模様の調和が際立ちます。

副菜は対照的に白地の器に盛って、仕上げに添えた赤い汁椀が差し色となり、定食を心地よく引き締めてくれます。

いつもの料理もこうして丁寧に盛りつけると、ごちそうのようでうれしくなります。

汁気のある肉じゃがは、ほどよい深さのある、シックな鉢に盛りつけて。深まる秋の空気に、あたたかみのある質感と、やわらかなグレーの鉢がよく似合います。白い花のデザインが、料理をやさしく引き立てますよ。

きのこのお浸し、冷ややっこ、漬物といったシンプルな副菜も、手のひらサイズの小さな器に少しずつ取り分けると、にぎやかな表情の定食のでき上りです。小鉢が並ぶ様子を前に、目でもごちそうが味わえます。

鶏のから揚げみぞれ煮を、よりおいしそうに引き立ててくれるのは、軽やかなネイビーのチェック柄。副菜の青梗菜の緑が、赤い市松模様ともよく合って、華やかな仕上がりに。

一見難しそうな色や柄の器も、思い切って組み合わせてみると案外すんなりとなじんで、定食を鮮やかに彩ってくれます。

マカロニサラダはデミタスカップに盛りつけて。小さな遊び心をプラスするのもしつらえを楽しむポイントです。

和の料理中心でも、洋の雰囲気をプラスして、ランチョンで全体をまとめるモダンな印象のしつらえに。