秋をおいしくする
暮らしの道具
実りの秋。旬の食材が豊富に揃い、料理する時間も食べる瞬間も、わくわくと心弾む季節がやってきました。
過ごしやすい気候とともに長く楽しめそうな今年の秋は、野菜やきのこ、新米など、旬の恵みをたっぷり味わいたいもの。
使う道具や器にも少しこだわって、とびきりおいしい秋を味わいませんか。
涼やかで心地よい秋は、キッチンに立つのも楽しくなる季節。
旬の食材は、仕込む道具によってその味わいが、ぐっと、格別に引き立ちます。
シンプルな調理でも、ぴったりの道具を使うだけで、驚くほどおいしく仕上がって、とっておきのごちそうに。
新米を土鍋でふっくらと炊き上げたり、旬の野菜をせいろで蒸してうま味を凝縮したり、鉄フライパンで香ばしく焼き付けたり。いつもの煮物や炒めものも、打ち出し鍋を使えば、食感を損なわずに、短時間で味をしっかり染み込ませることができます。
ちょっとしたことだけど、使うことで、いつもの料理を格上げしてくれる、 そんな、頼れる道具の力を借りて、秋の味覚をもっと深く、おいしく楽しんでみませんか。
旬の味覚は
食感も味わって
〇切り方で変化する味わい
秋の食材は、味だけでなく、食感も楽しみのひとつ。口に入れたときの舌ざわりや、かんだ時の歯ごたえ、そんな食感を味わいながらいただく料理はとても贅沢です。
根菜類は秋にその旬を迎えます。大定番のきんぴらごぼう。サラダ感覚で軽やかに、シャキっといただけて心地よい味わいの千切り。もしくは、しっかりとした食べ応えに、しっかりとした味わいで、しゃきしゃきと満足感が得られる斜め切り。
それぞれ違う料理かのように、切り方一つで食べ応えが変わってくるのも料理の醍醐味です。
両方作ってみて、食べ比べたり、ちょうどいい好みを見つけたり、ぜひそんな楽しみも、味わってみてくださいね。
〇とろける食感で口の中が幸せに
少しずつ肌寒くなる季節には、あつあつのオーブン料理が食べたくなります。
水分をたっぷり含んだ秋なすは、アンチョビとオリーブオイルでしっかりと纏わせてからオーブンで焼くと、とろ~りと、舌の上で溶けるような柔らかい食感に。
甘みの増す旬のさつまいもには、チーズをたっぷりと合わせたら、ほくほくないもの食感に、こくのあるチーズのクリーミーな味わいがたまりません。
食感の組み合わせで、口の中が楽しくなります。
〇焼き目や香ばしさもごちそうに
鉄のフライパンで香ばしく焼き上げる、にんじんのステーキ。
秋から冬にかけて獲れるにんじんは、身がしまって甘く、鉄のフライパンで焼くと、外側がカリッと、内側はじゅわっと、にんじんの甘みがより引き立ちます。
ジュッと音を立てて広がる香ばしい匂いや、にんじんのオレンジにつく焼き目も、食欲をそそるごちそうです。
さっぱりとした大根おろしソースを合わせて。野菜同士の組み合わせが心地よい、軽やかで贅沢な秋のステーキです。
食卓にも季節の移ろいを
旬の食材で料理を作るのと同じように、季節の移ろいに合わせて、旬の食卓作りをする時間も、食事の楽しみのひとつ。
涼やかで軽やかなガラス食器が並ぶ夏から、温かみのある陶器や深みのあるカラー、ぬくもりを感じる木製品を手に、しつらいも秋の装いを。異素材を重ねて、グラデーションを作って食卓コーディネートを楽しむのも、この季節ならではの醍醐味です。
秋の食材をどんな風に引き立てようかと思い巡らせながら、季節の深まりを感じましょう。
囲む楽しさも増す秋
気候が良くなってくると、家族や気の置けない友人たちと食卓を囲むのが心地よい季節。これからの季節は、やっぱり鍋が恋しくなります。旬の食材がずらりと並び、目の前でぐつぐつと湯気を立てて煮立つ様子は、それだけで食欲をそそる、とっておきのごちそうです。
せっかくなら、土鍋で炊き上げたごはんも食卓へ。 ふたを開けた瞬間に広がるあつあつの湯気と新米の甘い香りに、食卓は一層にぎやかにわき立ちます。
作る準備から、あつあつを囲んで味わうまでの流れが食卓にあると、食事がより楽しく、おいしく感じられるもの。
頼れる道具や季節を感じる器とともに、おいしくて会話も弾む、秋の食卓を楽みましょう。




