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ふきふき、ふきん!


ふきん。
白くて四角い布きれ 1 枚の、
家の中でも地味な存在。
これでいいかなと、なんとなく選びがちですが
ちょっと見方を変えると、毎日が少しだけ楽しくなるヒントが
たくさん詰まった道具です。
今回はそんなふきんのお話。
文章:ゆとりの空間編集部

おっきなふきん、ちいさなふきん
毎日手に触れるものってたくさんあります。携帯電話なんて、一日何回触っているのでしょう?
私が使っているiPhoneSEはシリーズでも一番小さな4インチ。
最新のものはどんどんサイズが大きくなっているようですが
しっくりくるのは、やっぱりこの小さいサイズなのです。
こんな風に、”手にちょうど良いサイズ”というのが、
どんなものにもあるように思います。
ゆとりの空間にも多様なサイズのふきんがあります。
たくさんのふきんが生まれてきたルーツ、実は一枚の大きな布帛(ふはく=一般的な織物のこと)だったのです。
栗原はるみは、いろいろな国を訪れる度に、気に入った布があると買っています。
大判の布帛はまず、テーブルランナーにして楽しむことから始めます。
そのうち、それをキッチンのカゴの上の目隠しにするように。
キッチンの道具などの収納ケースや、布の両側に丸カンを付けてタペストリーにしたり。
例えば、お茶をするときにランチョンマット代わりに敷いてみたり。
様々な柄やパターンの便利に使える布が増えると、家中が楽しくなってきますよね。

ちょっとした楽しみがあると、1日楽しく過ごせる。
ゆとりの空間のふきんの中に、ふわふわタオルという商品があります。最初は台ふきんとして使い、汚れてきたら家具などを拭くふきんへ、
最後はぞうきんとしても使えるタオル。
私がこの商品を最初に見たとき、「たくさん柄が入っている必要ってあるのかな?」
と感じていたのですが、その理由が分かりました。
ふきんは、拭いて洗ってまた拭いて、毎日触れるものです。
最初は真っ白で清潔感いっぱいでも、毎日使っていれば一ヶ月も経たないうちに少し汚れてきます。ふきんを使うというのは、ずーっと毎日続くことですから、そりゃ楽しい方がいい。
朝ごはんの後にコーヒーを飲みながら、「今日はどのふきんにしようかしら〜」と、洋服を選ぶ感じでふきんを選ぶ。ちょっとした楽しみなのですが、毎日になるとそれがちょっとした事ではなくなってきます。
主婦が1日楽しく過ごすための、ささやかなこと。それは実は家の中にたくさん隠されていて、それを見つけたときに「やった!」と思ったり、「こうしてみたらどうだろう?」と何か自分で作ってみたい気持ちになったりする。
ボタンホールのあるふきん、ループのついているふきん、カットできるふきん…そうやって増えてきたのです。

自分でみつけるふきん
既製品のふきんでも、ワンポイント刺しゅうなどのひと手間をかけることで、そのふきんを使うのが楽しくなるし、愛着がわいて大切にしたくなる。
そんな栗原はるみのちょっとした楽しみ方が、ワンポイント刺しゅうのふきんやタオルとして商品になっています。
私がこれを見ておもしろいなと思ったのは、「元々は、自分のためにやっていた」というところ。
誰かに贈るためでもなく、もちろん商品化するためでもありません。
刺しゅうをすることで、自分専用のふきんになった感じがします。
例えば小さい頃、筆箱にシールを貼っていた感覚に近いでしょうか。
こうすることで、少し「もの」と仲良くなった気がします。

以前、1週間くらいの旅行に出かける間際に
「あ、バジル!」と思い、元々の植木鉢だと水の量が足りないので、
植木鉢を外してバターケースに水をたっぷり入れ、そのまま鉢植えを挿しておいたことがありました。
写真は帰ってきたときに撮ったもの。
なんだかバターケースの方が植木鉢より似合っているかも、と感じました。
水もたっぷり入るし、普通っぽくない見かけがまたおもしろくて。
その後はそのまま、このバターケースで育てました。
他の人から見れば、似合わないし、植木鉢を探し中なのかな?と思われるかもしれません。
でも、自分にはそうは見えていないんです。このままでもいいじゃない?という気持ちになる。そういう目を少しでも持てれば、ありふれたものでも何かおもしろいことが起きるかもしれません。例えば、飲んだ後のワイン瓶に花を入れてみるように。
自分で作ったものをひとつ家の中に置いてみようかな、そう改めて思いました。
ふきん一枚を眺めながら…。
「あ、バジル!」と思い、元々の植木鉢だと水の量が足りないので、
植木鉢を外してバターケースに水をたっぷり入れ、そのまま鉢植えを挿しておいたことがありました。
写真は帰ってきたときに撮ったもの。
なんだかバターケースの方が植木鉢より似合っているかも、と感じました。
水もたっぷり入るし、普通っぽくない見かけがまたおもしろくて。
その後はそのまま、このバターケースで育てました。
他の人から見れば、似合わないし、植木鉢を探し中なのかな?と思われるかもしれません。
でも、自分にはそうは見えていないんです。このままでもいいじゃない?という気持ちになる。そういう目を少しでも持てれば、ありふれたものでも何かおもしろいことが起きるかもしれません。例えば、飲んだ後のワイン瓶に花を入れてみるように。
自分で作ったものをひとつ家の中に置いてみようかな、そう改めて思いました。
ふきん一枚を眺めながら…。