家族でおせち料理を囲んで迎えるお正月。年の節目を祝う伝統行事は大切にしながらも、自分らしいスタイルで楽しみたいですね。
重箱の盛りつけを変えてみたり、大皿や小皿、小鉢を使ってカジュアルなスタイルにしたりと、家族の人数や好みに合わせて食卓のしつらいを少し変えてみませんか? 使う器は、ふだん使いができるものを選ぶと盛りつけのアイデアも広がりそうです。
角皿のように、ひとり分を少しずつ
少し小ぶりな長角の重箱は、おせちをぎゅっと詰めて二段重にしたり、一段ずつひとり分を盛りつけても。仕切りや内蓋が付いたタイプなら、行楽弁当にも便利なので、一年を通して使えます。
大きな器を使って
ひとつのプレートにいろいろなおせちが盛り合わせられる大皿は、家族が多いご家庭はもちろん、夫婦ふたり分を少量ずつ盛りつけても華やかに。この大皿は白い洋食器やガラスとの相性もいいので、おせちのほかに、小さく切ったケーキやチーズとバゲットの盛り合わせなど、洋風にも使えます。
いつもの取り皿や小鉢でカジュアルに
刺身とお好みのおせちを取り皿に、お煮しめは大鉢に盛りつける、カジュアルなスタイル。白磁の器に、朱色の箸置きをあわせて祝箸を添えるだけでも、清々しくお正月らしい雰囲気に。輪花皿は料理映えするので、ふだんのおもてなしにも重宝します。
おせちレシピ
おせち料理には欠かせない黒豆と菊花かぶ。菊花かぶの甘酢は、常備しておくと冷蔵庫の残り野菜でさっと甘酢漬けが作れるので、もう一品足りないときにも助かります。
調理:ゆとりの空間
菊花かぶ
材料と作り方(作りやすい分量)
- かぶ小6~7個は茎を落として皮をむき、茎側を下にして2/3くらいの深さまで縦横に細かい格子状の切り込みを入れる。
- ポリ袋などに入れ、甘酢3/4カップを加えて1~2時間以上漬け、味をなじませる。
- 器に盛って漬け汁適量を注ぎ、菊の花のように開いて中央に赤とうがらしの小口切り少々をのせる。
<甘酢>
材料と作り方(作りやすい分量)
酢…2カップ 砂糖…70~100g 塩…小さじ1
調味料を合わせ、砂糖が溶けるまで混ぜ合わせる。
砂糖の量は、味をみて好みで100gくらいまで増やしてもよい。
黒豆
材料と作り方(作りやすい分量)
- 黒豆1袋(250g)は洗ってざるに上げ、水気をよくきる。
- 鍋に水5カップ、砂糖180~200g、しょうゆ大さじ1、塩小さじ1/4、重曹小さじ1/2を合わせてひと煮立ちさせ、火を止める。冷めたら黒豆を入れてひと晩おく。
- ②を火にかけ、煮立ったらアクをすくい取り、落とし蓋をして弱火で50分〜1時間煮含める。豆がやわらかくなったら火を止め、そのまま冷まして味を含ませる。
※豆が早めにやわらかくなったら煮汁だけを小鍋で煮詰めて再び豆を合わせ、味を含ませるとよい。