HOME さもないことと家族 > さもないことと家族 その2 父の味、母の味、家族の味

さもないことと家族

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その3

-栗原家で、思い出に残る家族の味といえばなんでしょう。
心平
父親の料理だったら、手作りのコーンドビーフ! 牛のかたまり肉を1週間くらい塩漬けして、大きな寸胴鍋でじっくりゆでて、あれは子ども心にもおいしかった~。舌に残る味だよね。
はるみ
私も主人に習って作っているけど、ゆで汁をスープにしたり、肉をパスタにしたり、いっぱい楽しめるわよね。
心平
あと、レバにら炒めも上手でよく作ってくれた。レバにらおいしいって言ったら4日間続いて、しまった~!(笑)。
はるみ
鶏レバーに砂肝、にら、しめじも入るの。しょうゆと酒、塩、こしょうにごま油の味つけが、シンプルでおいしいのよね。
心平
ステーキ丼もうまいよね。ごはんにサラダリーフミックスをのせて、焼き肉用の牛肉を焼きつけてのっけて、ポン酢をかける。たれとポン酢がなんか合うんだよな。ホットドッグもメチャメチャおいしい。オーストラリアのベジマイトをたっぷり塗るんだけど、あれも父親ならではの味だなぁ。
はるみ
仕事で海外にもよく行っていたし、探求心旺盛だから、食べたものや見たものを再現してくれたんでしょうね。寸胴鍋で本格的なトマトシチューやカレーもよく作ってくれた。
-数あるお母さんの料理の中で、いちばん好きなのは。
心平
はるみ
やっぱり(笑)。私が仕事で忙しいとき、土曜日のお昼ごはんによく用意して出かけた、お留守番メニューなの。
心平
食卓に麻婆春雨があると、やったー! 汁を吸ってプルップルに固まった春雨は、箸で持ち上がる(笑)。それを温かいごはんにのせるとトロッとして、ごはんにしみてもう最高です。
はるみ
時間がたって、汁を吸った春雨がいいんですって。
心平
昔の豚ひき肉と春雨のシンプルな味がいいなぁ。
はるみ
子どもって、最初に食べた味をおいしいと思うみたい。友はにんじんケーキが大好きなんだけど、昔の味が絶対おいしいから変えないでって。もっとおいしくとレシピは進化しているのにね。子どもにとっては、思い出の母の味なのね、きっと。
心平
そうそう、揚げ鶏のねぎソースの、ねぎソースも好き(笑)。中学生のときかな、晩ごはんにソーセージのねぎソース作ってた。見よう見まねだから、ソースは長ねぎのみじん切りにしょうゆと酢と砂糖、ごま油を混ぜるだけ。ソーセージをゆでたら、ソースをざっとかける。これでソーセージが劇的にうまくなるんだよね。
はるみ
心平は、納豆のパックに付いているたれもすごく好きで、「1升ビンにいっぱいほしい!」って。そんなに好きならと、万能だれを手作りしたのよ。
心平
ありがとうございます!(笑)。
はるみ
小学生のときから、味にはとってもこだわりがあるわよね。そうそう、ビン詰めのなめたけの話。
心平
炊きたてごはんになめたけをのせて、熱いほうじ茶をかけて食べる。これは今もけっこう好きです。
はるみ
なめたけ茶漬けを毎日のように食べるから、これもそんなに好きならと、手作りするようになったの。思い出すと心平のリクエストで、いろいろ新しいレシピが生まれた。
心平
チャーハンの卵のっけもよく作ってくれたよね。高校生のときなんか友達が遊びに来ると、自分たちでもチャチャッと作ったり。
はるみ
そうね、冷蔵庫に材料がないときは、ありあわせでチャーハンや炒めものを作って、最後にゆるゆるの大きな卵焼きを帽子みたいにどんとのせる。それだけでごちそう風になるでしょ。
心平
卵の帽子のっけ」はまさにアイデアだったよね。
はるみ
いつものうちのごはんなんだけど、見た目も味もちょっと工夫して、みんなに喜んでもらえたら本当にうれしい。
(つづく)

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