毎日のごはんをおいしくするためには、レシピ通りに作ることはもちろんですが、盛りつけを工夫することで、より一層ごはんがおいしくなるもの。ゆとりの空間では、盛りつける器は、味見と同じくらい大切なもの、と考えています。 今回は、ふだんの料理をさらにおいしくしてくれるこだわりの食器や、長く使うためのお手入れ方法をご紹介します。毎日の食卓にお気に入りのうつわを取り入れて、ごはんの時間をもっと楽しみましょう。
ゆとりの空間のうつわ
ゆとりの空間の食器は、「料理がもっと楽しくなるように」と、そんな思いを込めて作られています。シンプルでいろいろな料理に使え、うつわ使いを楽しめる「白いうつわ」や、大切に使いたい伝統の道具「すり鉢」、さらには、調理道具と食器を組み合わせた「調理食器」など、数多く取り揃えています。
素材で選ぶ
まず食器で気になるのは素材。今回は、磁器、陶器、漆器について、それぞれの良さや特徴を一部ご紹介します。
白色粘土にガラス質の長石、珪石 (けいせき) を加えたものや、陶石を素材に使用している食器。ゆとりの空間の定番アイテム「白いうつわ」は白磁という素材を使っているものが多く、それらは磁器に該当します。お手入れが簡単で気軽に使えるのがポイント。ゆとりの空間の磁器は、主に愛知県(瀬戸焼) 、岐阜県(美濃焼)、長崎県(波佐見焼)、滋賀県(信楽焼)、佐賀県(有田焼)などで作られています。


粘土を主な素材として使用してできた食器。焼いた後の表面の色は、鉄分など土に含まれている成分によって変化します。温かみがあり、手になじむ質感で、経年により変化するため、その風合いを楽しめるのも◎ 温かい料理のときにはお湯に、冷たい料理のときには冷えた水に浸けることで、盛りつけた料理の温度を長く保ちます。ゆとりの空間の陶器は、主に栃木県(益子焼)、愛知県(瀬戸焼)、岐阜県(美濃焼)、 滋賀県(信楽焼)、三重県(萬古焼)などで作られています。


ハレの日に欠かせない漆器。天然木のうつわに漆(漆の木から採取し精製したもの)を塗った「漆器」と、天然木のうつわに合成塗料を塗ったものや、樹脂成型品のうつわに漆や合成塗料を塗った、「合成漆器」があります。おもてなしにはもちろん、お椀や取り皿などふだん使いにも取り入れやすいアイテムです。


用途で選ぶ
おもてなしやふだん使い、お子さんにおすすめのうつわなど、用途に合わせた食器をご紹介します。
おもてなしに
おもてなしには大皿や花型のうつわなど、上品で華やかなうつわを食卓に並べることで、ゲストの気分も盛り上がり、より楽しい空間に。
ふだん使いに
軽量タイプやシンプルで飽きのこないうつわ、重ねて収納できるマグカップなど、日常使いに便利なアイテムは、いくつあっても足りないくらいです。お気に入りの数だけ揃えてみたくなります。
お子さん用に
お子さんの成長に合わせて使える、キッズ用の小さな食器セットや、お食い初めにもおすすめの名入れ椀などもご用意しました。出産祝いにもおすすめです。
釉薬や焼きもののお手入れについて
1、釉薬について
釉薬とは、陶磁器の表面に付着したガラスの層のことです。元々、陶器の吸水性を抑えるために、施釉したといわれています。
・種類について
色や風合いなど様々な種類がある釉薬。代表的なものは、トルコ釉(鮮やかなブルーの釉薬)、織部(深いグリーンの釉薬)、黄瀬戸(クリーム色の釉薬)などがあります。
・「貫入」について
釉薬の表面にできたヒビのことを、貫入といいます。あえて風合いを出すために貫入を出すことも。さらに、うつわを使えば使うほど貫入が入っていくので、経年変化を楽しめます。
・「釉だれ」について
一つひとつ人の手で施釉されているため、焼成時に釉薬が流れた跡が釉薬だれとして現れます。その「たれ」もまた、それぞれ違う表情で風合いとして楽しめます。
・「鉄粉」について
鉄粉は原料の粘土や釉薬に含まれる鉄分が、焼成時に酸化して黒点となり、器の表面に現れたものです。高温の窯でしっかりと焼かれたときに出るもので、丈夫で長持ちする器に特徴として現れます。
2、素材別食器のお手入れについて
長く使っていただくには、日頃のちょっとしたケアも大切。磁器・陶器それぞれのお手入れポイントをご紹介します。
磁器
比較的お手入れがしやすい磁器ですが、少し気を付けて扱うだけで、より長くご愛用いただけます。
<ふだんのお手入れ>
- 傷がつかないよう、研磨剤の入っていないやわらかなスポンジと食器洗い用洗剤で洗う。
- メラミンスポンジを使ってきれいにする場合は、プリント(柄)部分が剥がれてしまう可能性があるため、避けて使う。
- 食器洗浄機へ入れる際は、割れや欠けを防ぐため、間隔をあけて収納する。
陶器
吸水性のある陶器。目止めやふだんのケアで、汚れや臭いをつきにくくすることができます。
<初めて使用するときは>
- 米のとぎ汁、もしくは水に小麦粉や片栗粉を溶かしたものを、器がかぶるくらい鍋に入れ、器を鍋に入れた状態で、弱火で沸騰させる。
- 沸騰したら火を止め、そのまま冷まし、冷めたら取り出して洗い、十分に乾燥させる。
<ふだんのお手入れ>
- 使用前にきれいな水につけると、汚れが染み込みにくくなる。
- 使用後は汚れがついたまま、長時間放置せずに洗い、風通しの良いところで十分に乾燥させる。
うつわ使いを楽しめる、おすすめセットをご用意しました。
ぜひこの機会に、いろいろなうつわは使って、食卓のコーディネートをお楽しみください。数量限定のため、なくなり次第終了となります。